寺院施工・内陣施工・寺院仏具の修理について

【職人便り】寺院仏具や仏像の修復中です!

2 、3日前の夏のような暑さに変わり、冬物の衣類を見にまとう肌寒い日になりましたね。気温差が10度を超えるような寒暖差の激しい日が続きますので体調管理は充分にお気をつけてください。

さて、お店前の工場ではお寺様からお預かりした仏具をはじめお仏壇、仏像などの修復作業を産み進めております。

金箔を押す工程では、修復作業を終えきれいに塗り上がった寺院用欄間に金箔を押す作業を進めています。欄間は凸凹があり見た目以上に表面積があります。地道な作業ですが金箔1枚1枚を欄間に貼り付けていきます。金箔は金沢産最上級の1号金箔を使用しています。



また、組み立て作業場では修復のためお預かりした四天王の仏像が仕上げ段階に入ってきています。経年による劣化や、お線香のヤニ、ほこりなどが付着していましたがお洗濯や木地直し、下地などの修復作業を経てきれいに復元することができました。きれいになった仏像は同時に修復を進めているお仏壇の中に収まる予定です。



店舗前の工場はいつご来店いただいてもご見学いただく事は可能です。製造、修復を行っている現場をご覧頂けますのでお気軽にお立ち寄りいただければ幸いです。

【寺院施工・内陣施工】 本堂のランマの修復中です!


ここ数日、春の訪れを感じる暖かい日が続きますね。天気予報では桜の開花の情報も流れるようになってきました。朝晩の温度差が激しくなる時期でもありますので、体調管理には充分にお気をつけください。
 
さて昨日、当店前の工場にて修復のためにお預かりしたお寺の本堂のらんまを分解しお洗濯を施させていただきました。
 
お洗濯前にはらんまの彫刻部分と周りの縁の部分を分解してから数十年にわたりたまったほこりなど特殊液て洗い流していきます。お洗濯を施しきれいになった後は、木地を直し、漆を塗り替え金箔を施すなどをして修復工程を進めていきます。
 
お寺様の法要に間に合うように一つ一つの工程を丁寧に進めて参ります。




【寺院用具の修理修復 】本堂の柱掛けを修復いたしました。(福井市)

こんにちは。毎日寒い日が続きますね。夜遅い時間帯や早朝は路面が凍結していますので、お出かけの際には十分にお気をつけてください。
 
さて、以前よりお預かりしておりました本堂の柱掛けの修復が完了し、無事に元の位置にお戻しすることができました。
 
一般的に柱掛けは、木製の板に文字が彫刻され、金箔や彩色を施し仕上げられています。年数が経つと金箔が剥離したり、彩色の色合いが薄くなったりしていきます。
 
今回、修復させていただいた柱掛けは、文字の部分を本金箔で仕上げ、その他は群青色の彩色で仕上げさせていただきました。
 
群青の落ち着いた色合いに金箔の華やかな文字が浮かび上がり、きれいに復元することができ一安心です。
 



【寺院施工・内陣施工】内陣仏具一式をお預かり致しました。(山口県)

早いもので10月も中旬となりました。朝晩を中心に気温もだいぶん下がってきましたね。日中は夏日になる日もあり寒暖の差が大きくなる時期でもありますので十分にお気をつけてください。
 
先日、山口県のご住職様から内陣仏具の修複の依頼をいただき引き取りにお伺いさせていただきました。本堂の修復工事に合わせて内陣の仏具一式も綺麗に復元させていただくことになりました。
 

須弥壇や空殿をはじめ前机、登高座、輪灯などは当店に持ち帰り、内陣の柱や壁面に関しては、現場での復元作業を進めていきます。
 
遠方でありながら当店へご依頼いただきましたこと職人一同心から感謝申し上げます。
 
 

空殿の仕上がりが間近です〜



取りかかっていた空殿の修理が間もなく完成します。
生地の損傷が激しく、その修理に日数を要しました。

金沢金箔と京都で施工された金メッキ金具との色合いがとても良く感じられます。
10月末の納品にむけて、あとひと踏ん張りです。