寺院施工・内陣施工・寺院仏具の修理について

【寺院用具の修理修復 】本堂の柱掛けを修復いたしました。(福井市)

こんにちは。毎日寒い日が続きますね。夜遅い時間帯や早朝は路面が凍結していますので、お出かけの際には十分にお気をつけてください。
 
さて、以前よりお預かりしておりました本堂の柱掛けの修復が完了し、無事に元の位置にお戻しすることができました。
 
一般的に柱掛けは、木製の板に文字が彫刻され、金箔や彩色を施し仕上げられています。年数が経つと金箔が剥離したり、彩色の色合いが薄くなったりしていきます。
 
今回、修復させていただいた柱掛けは、文字の部分を本金箔で仕上げ、その他は群青色の彩色で仕上げさせていただきました。
 
群青の落ち着いた色合いに金箔の華やかな文字が浮かび上がり、きれいに復元することができ一安心です。
 



【寺院施工・内陣施工】内陣仏具一式をお預かり致しました。(山口県)

早いもので10月も中旬となりました。朝晩を中心に気温もだいぶん下がってきましたね。日中は夏日になる日もあり寒暖の差が大きくなる時期でもありますので十分にお気をつけてください。
 
先日、山口県のご住職様から内陣仏具の修複の依頼をいただき引き取りにお伺いさせていただきました。本堂の修復工事に合わせて内陣の仏具一式も綺麗に復元させていただくことになりました。
 

須弥壇や空殿をはじめ前机、登高座、輪灯などは当店に持ち帰り、内陣の柱や壁面に関しては、現場での復元作業を進めていきます。
 
遠方でありながら当店へご依頼いただきましたこと職人一同心から感謝申し上げます。
 
 

空殿の仕上がりが間近です〜



取りかかっていた空殿の修理が間もなく完成します。
生地の損傷が激しく、その修理に日数を要しました。

金沢金箔と京都で施工された金メッキ金具との色合いがとても良く感じられます。
10月末の納品にむけて、あとひと踏ん張りです。

御空殿の修理にかかっています〜




明治初期に作成された御空殿の修理を行っています。
下地からの剥離がひどく、金箔押しにかかるまでにかなりの日数を要しました。

柱と雨戸の金具は本金メッキを施したものを新調します。
金箔の価格高騰が続く昨今ですが、お客様の期待に応えれらるよう予算内での
仕上がりを目指します。

木花(木製常花)の修理です〜



暑い、熱ーい 8月の初めです。
お盆に向けて、木花(木製常花)の修復を施しています。

最終の仮立て作業です。50年以上前に作成されたもので、最近の機械的なものと比べ
個性的で面白い表現がされています。

今後、何十年も本堂内で輝き続けて、参拝者に安らぎを与えるられるよう吟味して
完成させたいと思います。